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四方山話(オチなし注意)
「おやみっちゃん、お出かけかい?」
「あらご隠居。茶店の手伝いが終わって、ちょうど帰るとこですぅ」
「ほう。あんたも頑張るなぁ」
「いえいえ、とんでもない。それよりご隠居はどちらへ?」
「いやワシは、八幡さんの梅を眺めに行った帰りや」
「あら、どんな塩梅でした?」
「八分咲きっちゅうとこやなぁ。……ところでみっちゃん」
「なんですのんご隠居。人の顔じーっと見て。あたしがべっぴんなのは
 わかってますって」
「いやいや、そうやのぉて」
「なんですてぇっ」
「あ、いやいや、ほやから、答えにくいこと言いないな。
 あんた ほうれい線って知ってるか?」
「放霊線?」
「霊を放りだしてどないすんねんな。タチの悪いイタコやないねんから。
 だいたい、急に放り出されたら霊の方かて困るわい」
「ほうですねぇ。いきなり霊がウチの茶店に来られても、どんな挨拶したらええのんか
 分かりませんもんねぇ」
「ほうやがな。いや、ちゃうがな。ワシが言うとるのはほうれい線や」
「せやから砲冷線」
「あんたらの夫婦喧嘩やないねんから、冷たい鉄砲打ちあわんでええねん」
「……ほんま、ご隠居はいつおうても面白いでんなぁ」
「しまいにワシも怒るで、みっちゃん。
 あんな、両の小鼻から口にかけて、こう八の字みたいな皺のことや」
「あぁ、ほうれい線ですね」
「さっきから、そう言うとるやないかいな」
「そんで、その放物線がどないかしたんですか?」
「時間という軸で、あんたの顔にも出来てるで」
「え、皺!」
「そうや、月日を重ねてちょっとずつちょっとずつ刻み込まれてるで」
「人の顔、鍾乳洞みたいに言わんといて下さいな」
「いやいや、ホンマのことやがな。いくら気持ちが若こうても、ちゃあんと
 体やら顔やらには出てんのやな」
「いややぁ、ウチ気持ちと一緒に童顔でいたいぃ」
「そない言うても、そのほうれい線は老け顔に見えるいうで」
「やめてぇぇぇ」
「あ、そろそろ帰らんと、ばあさん心配するなぁ。ほななみっちゃん」
「ご隠居ぉぉぉ」
「なんや」
「いつかこのほうれい線から、霊出してご隠居のとこに放ってやるぅぅ」
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[2008/02/24 17:33] | 小咄 | トラックバック(0) | コメント(2)
月は東に日は西に


ぼーっとした毎日のなんだかんだを、ぼーっと綴るもの

プロフィール

すっとこらぴす

Author:すっとこらぴす
蜜柑と真珠の国、愛媛で暮らすらぴす。
無駄な知識を駆使して大ボラを吹く特技があるものの都合が悪くなると、一瞬で眠りに落ちる。
よく知る人物は皆、口を揃えて「天然物」と評している模様。

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